2021.07.10 鶏冠山 フリーソロで第三岩峰に挑む

コースタイム

駐車場

道の駅みとみ

 534 061 606*56

勝沼IC から 28.3km 57分

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「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

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昨日は鶏冠山に行ってきました
とさかやまって読みます
山梨にはもう一つ鶏冠山がありますが、そちらはけいかんざんって読みます
とにかくひたすら急登を登り詰め、山頂稜線の岩場を越えるとやっと山頂です
なかなか攻撃力の高い山でした

6時過ぎに道の駅みとみに到着

空はどんよりと曇り空

甲府周辺の予想最高気温は31℃だったので気合を入れます

6:35 出発

西沢渓谷に向かいます

6:45 ゲート

6:55 トイレ

このあと、沢の音を聞きながら歩いていたら後ろからトレランの人にこんにちはって声をかけられてビックリしました

7:10 二俣吊橋

橋の途中から鶏冠山が見えました

少し雲がかかってます

橋を渡って少し行くと小さい標識の入り口があります

左の増水時の迂回路もあるようですが、右の河川コースを行きます

この先、渡渉があるので、渡れそうなところで渡ってしまいたくなりますが、渡渉ポイントまでは渡ってはダメです

7:20 渡渉ポイント

水量が少なければ飛び石で渡れるようですが、今日は全然だめです

渡渉ポイントの位置だと流れも速く、深さもあるので少し上流側から渡ることにします

靴を脱いで川に入りますが、水が冷たいです
しかも結構ヌルヌルしてるのでバランスを取るのが大変です
ストックを持ってこなかったことを後悔します
ここはダブルストック必須です

冷たい水を堪えながら慎重に一歩ずつ進みます
深いところでは膝上まで水が来て、短パンを濡らしました

なんとか渡り終えたときには冷たさで足が痺れてました

靴を履いたら正面の鶏冠谷に向かいます

ワイヤーみたいなのがかかってるので掴みながら壁沿いを少し進むと尾根に登っていく所に出ます

沢から離れると急登尾根の始まり

写真では伝わりませんが、結構な斜面をひたすら登ります

富士山ペースで歩いても心拍数が150を切りません
最高気温の予報は31℃でしたが、それほど暑くはないのがせめてもの救いです

8:30 急登尾根終点

ここで一休みします

この先はちょっと岩が出てきたりします

なんともトラロープが頼りないです

この辺の岩は濡れていて、しかもヌルヌル系の岩なので先が心配になります

今日の目的は第三岩峰を登ることですが、鎖もないみたいなので岩が濡れていたり、ヌルヌルの岩だったらとても登ることはできません

天気予報では9時くらいから晴れで、暑くなるようなので岩も乾くかなという思惑で来ましたが、岩が濡れてたらお手上げです

9:00 第一岩峰のコル

辺りはガスガスです
岩は乾くのかな?

木の下をくぐります

9:20 第一岩峰

岩は乾いているのでホッしました

登りは鎖がなくても大丈夫なくらいです

登ると景色が見れました

この先

なかなか険しそうです

うっすらと富士山が見えてました

9:30 第二岩峰?

ここも難しくはないです

この山の岩は薄い岩が重なってるような感じなので、変な岩を掴むとボロっと剥がれたりするのが怖いです

あれが第三岩峰かな?

あれ?もう一つ鎖が

ここが鎖場では一番難しいと思います

9:45 巻き道分岐

さあ来ました

第三岩峰

事前調査の写真ではもっと垂直に近いのかと思ってましたが、実物を見ると少し斜度が緩いので、なんとかいけるんじゃないかっていうのが第一印象でした
意外に手がかり足掛かりもありそうです

とりあえずヘルメットと簡易ハーネスをセットします
今日は途中撤退用に細いロープを持ってきましたのでなんとかなるでしょう

準備が整いましたので取り掛かります

まずは1本目の松のテラスまで
ここまでは簡単に行けるっていうレコがあるのでそこまで行ってみて、その先どうするか決めようと思います

写真の左側から壁際の斜面を登るような感じでいきます

確かに、ここまでは難しくないです

次の松のテラスまでが核心部らしいですが・・・
結構厳しそうです

ダメだった場合の撤退ルートを見ましたが・・・

降りられない・・・

登ってきたルートはトラバース気味に来たので松の木にロープをかけて確保したとしても降りるときの怖さは変わりません

では、松の木にロープをかけて懸垂はどうか

下降器はもってないのでカナビラで代用するか、ロープにぶら下がって降りるか

どちらにしても大変そうです

っていうか、無理

退路がないということは登るしかないということで

岩壁から少し離れたところに足場になりそうな岩がありますが、これに登るとダメだっていうレコもありました
が、自分的にはこれに登らないとどうにも先に進めないのでとりあえず登ってみます

なるほど、体の大きな人なら足場の上から岩壁の次の手掛かりに届きそうですが、身長168cm、短足の自分にはそのままでは届きません

手は届きますが、岩壁に飛び移るような格好になります
手がかりはありますが、足掛かりはありません
手をかけている段に足を引き上げないといけません

失敗したときのリスクは高いですが、ビレイも取れないので、リスクを覚悟でチャレンジするほかありません

失敗すると2mは落ちそうです

では、意を決して一発勝負

手をかけてる段が腰の位置にありますが、ここに足をかけないといけません
足は宙ぶらりんの状態です

さて、どうしよう
足場には引き返せません

もう少し上に手をかけないと足を引き上げられません

少し上に手のかかりそうな岩がありました

が、全体重かけたら剥がれてしまうんじゃないかって感じの岩です

でも今はこの岩に頼るほかありません

剥がれないようにと祈りながらなんとか足を段にかけます

なんとか登れました
が、一か八かの危険なトライでした
こんな登り方はダメです

二つ目のテラスまで登って一息入れます

上から見るとこんな感じですが

伝わりませんね

その先はさほど難しくない斜面を登って行きます

すると

岩に挟まれた狭い通路になります

写真だと簡単そうですが、どうやって体を捻じ込むのか?

もしかしたら巻けるんじゃないかと見回しますが、巻けそうにありません

考えること2分余り

両側の岩の上に手が届きました

岩の上に手をかけて体を岩の間に引き上げます

なんとか通過

この先はナイフリッジとまではいかない岩の上を乗り越えたり、しゃくなげの斜面を登っていくと

10:05 第三岩峰ピーク

ここで10分ほどモグモグタイム
簡易ハーネスとヘルメットを仕舞います

まだ頂上は先です

すぐに迂回路と合流

しゃくなげの樹林帯を歩いて行きます

10:35 山頂

誰もいません
山頂を独り占めです

というか、ここまで誰とも会っていません

一人でのんびりキャラメルマキアートタイム

下りはあの急斜面をひたすら降りないといけません
渡渉するのも面倒だなって思ったので、木賊山まで行って、一般道で降りようかとも思いましたが、木賊山までどのくらい時間がかかるかもわからないので来た道で降りることにします

11:00 下山開始

11:15 第三岩峰迂回路へ

11:25 第三岩峰下

この先の鎖場は鎖がないと下りは厳しいです

事前調査でレコを見ているとチンネのコルって場所が出てきますが、登ってくる時には確認できませんでした
どこなんだろうと気にしながら降りていくと

12:00 第一岩峰のコル

ここにありました

登りでは気付きませんでした

この先、急登尾根終点までは迷いやすいので注意です
ちょっとでも違和感を感じたら立ち止まってリボンを探さないといけません

何度か違うところに迷い込みそうになりました

12:25 急登尾根終点部

ここで一休み

この先はひたすら下りになります

ある程度細い尾根に乗るまでは慎重に降りないといけません

細い尾根に乗ってしまえばあとは無心に下るだけ

左の沢の音が小さくなると程なくして鶏冠谷に合流

13:05 渡渉ポイント

靴を脱いで冷たい水に耐えながら一歩一歩慎重に進みます

渡り切ったところで水浴びタイム

のんびり体をクールダウンします

15分ほどマイナスイオンを充電し、移動開始

13:35 登山口入口

西沢渓谷の散策路はポツポツと人がいました

帰りの二俣吊橋の上から

すっかりいい天気

っていうか、暑いです

14:05 駐車場

結局、鶏冠山の登山口から先では誰とも会いませんでした
静かな山を満喫しました

このあとははやぶさ温泉でさっぱりしました

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