歩き方

さあ、出発!

待ちに待った富士登山
早く頂上に行きたい気持ちはわかりますが、体には「運動モード」と「安静モード」があるらしいです
今まで5合目でのんびりと高度順化していた状態は「安静モード」なんです
ここでいきなりトップスピードで歩き出すと通常より疲れてしまいます
歩き出してから15分位で「運動モード」に切り替わるみたいなんで、それまでは余計にゆっくり歩きましょう
ちょっとでも息が切れそうになってきたら、それはオーバーペースです
ですが、その時点でリュックを下ろして座り込んで休まないように
それではいつまでたっても体が「運動モード」になりません
そんな時は止まって水を飲むとか写真を撮るとか、15~30秒くらい止まると復活します

さて、ここまではペースの話。ここからは歩き方の話になります
だいたい、どこの富士登山サイトにも同じようなことが書いてあると思いますが

・足は高く持ち上げない
体の中でもっとも酸素を消費するのは大きな筋肉である太ももなんだそうです
だから、太ももの筋肉を使わないように足を上げないで、すり足のように歩きます
特に筋肉質の人は何もしなくても筋肉が酸素を消費しますので、なるべく筋肉を使わないように注意してください
(筋肉のある人は瞬発力はありますが、持久力はないですよね。だからマラソンランナーには筋肉隆々の人はいないんです)

・歩幅は狭く
街中で歩くときはかかとから着地し、つま先で蹴って歩きます
が、山では違います
一歩の歩幅は大体靴一足分
つまり25cmくらいでしょうか
それで、つま先で蹴らないで、ペタペタ歩きます

・傾斜地を真っ直ぐ登るときはつま先を開く
たまには砂礫の傾斜地を真っ直ぐ登らなければならないときも出てきます
そんなときはつま先を開いて「がに股」で登ると楽です
つま先を開く角度は傾斜の斜度によって変わります
斜度がきついほどつま先を開くようにしましょう
端から見たらカッコ悪いですけどね
楽に頂上に行くためです

 

いままでは登りの話、ここからは下りの話をします

・歩幅は狭く
下りでもやっぱり歩幅は狭いほうがいいです

・無理に重力に逆らわない
下りは下に向かって進む力が加わります
歩幅が大きければその分下に向かう力も強くなり、それを止めようとする力も必要になります
感覚としては、下りのエスカレーターに乗ったときのモノマネとかしたことありませんか?
下半身をやわらかく使って、頭をなめらかに下げていくってやつです
そんな歩き方がいいかもしれません

・つま先を下に向ける
感覚としてはかかとから着地するのではなく、つま先を傾斜に合わせて下げ、足裏全体で着地する感じです
ただし、これも場所によりってところです
砂走りのあたりなら、かかとから着地して滑らせてからつま先を下げてすべりを止めるって歩き方もありです
あとは、斜に構えて横向きで下りるのもありでしょうし、蛇行するのもありでしょう

 

ライン取りのところでも書きますが、うまく登るためにはいいラインというのは限られてくるということです
どこを通ったら楽に登れるかを一所懸命考えて登りましょう

これは、富士登山系サイトにはあまり書かれていないことなんですが、山は基本的に登りが優先になります
富士山の登山道は登りと下りが別の道のところが多いんですが、所々共有区間がありますのでご注意ください
また、相手を待っている時でも譲ってあげる人にベストラインを譲る場所で待つようにしましょう
結構、ベストライン上で待たれてて、こちらが辛いラインを上がらなければならなかったことがありました
そういったことからも、常にベストラインはどこかを考えながら行動しましょう

歩き方は登山の入門書に必ず書かれているようです
興味のある方は一読してみるといいでしょう
また、図書館に登山関係のビデオがあるなら、それにも歩き方が映ってるかもしれません

いろいろな駒を持ち、少しでも楽に登って下りられるように頑張ってください

 

 

つづき>ライン取り

 

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